千曲川

日本最長の信濃川、その支流である千曲川は一年を通して豊かな水を日本海へと運んでいます。千曲川は淡水魚の博物館と言われるほど数多くの種類の川魚や貝・サワガニがすむ豊かな川なのです。そこには長い伝統に培われたさまざまな漁法が営まれています。

つけば漁

ウグイは、きれいな砂利(小石)が敷きつめられた川床で、その上を水が速く流れ、水が巻くような場所を産卵床とする習性があります。これを利用したのが瀬付漁で、千曲川ではつけば漁と呼びます。「種つけ場」に由来したこの漁法は幕末頃から現在まで受け継がれています。

鮎の友釣り

鮎の縄張りを持つ習性を利用したもので、千曲川の釣りでは最も一般的な漁法です。千曲川は藻などの餌が豊富で、六月下旬から八月にかけて盛んに行われます。

投網漁

投網は円錐形の網の上部に手網を、網の下部には錘りを付けたもので、川岸や川に入って、または船の上から投げ広げます。網をたぐり寄せ、鯉・鮎・ウグイなど何でも捕ることができます。

落ち鮎漁

  魚が移動する春と秋はヤナ漁の最盛期となります。特に鮎が川を下る秋の落ち鮎漁はヤナ漁の醍醐味です。落ち鮎は日による変化が大きく、経験がものをいう漁です。

かじか

鰍ウケ漁は冬期に千曲川にウケを仕掛けて捕獲する、上田盆地でよく行われる漁です。